ボランティアって響きが好きなんです。

東日本大震災 |
2013年 12月 25日




ボランティアストーリー003-01

インタビューなんて初めてなので緊張します。そう話す熊田さんは現在福祉系の仕事をしている。ラーメン好きな熊田さんは1年間で120杯もラーメン食べ歩きをするそう。熊田さんおすすめのお店、「棒棒(バンバン)」で食事をしながらインタビューさせていただきました。

Q. ボランティア活動はいつから始めたんですか?

福祉系の学校に通っていたので、福祉関係のボランティアには学校から行ってました。でも自発的にボランティアに参加したのは、東日本大震災の後からです。

Q. 震災後のボランティアはどんな活動をしたんですか?

震災直後の2011年3月に仙台市内の災害ボランティアセンターに行って、泥かきや避難所で物資を配るお手伝いをしました。
4月以降は学校が始まって、資格の試験などがあってなかなか行けなくなりました。

Q. なぜボランティアに行こうと思ったんですか?

震災から少したって落ち着いた頃、沿岸部を見に行ってみようってなって、そこで沿岸部の被害を初めて見たんですが、最初は訳がわからなかったです。現状が認識できないというか、最初は涙も出なかったですね…
その後に、自分もこれは何かしないといけないと思って近くのボランティアセンターへ行きました

Q. 行ってみようかなって思うきっかけって何だったんですか?

自分はダメ人間なんですが、少しでも誰かの役に立てるかなって思って。実際、行ってみるとできることはたくさんあって、少しでも役にたってるのが実感できました。

Q. ボランティアセンター以外でのボランティア活動は何かしていますか?

2011年の春以降、少し期間は空いてしまいましたが、興味をひかれたボランティアを見つけたらふらっと参加しています。沿岸部、被災地の音楽好きにバンドTシャツを集めて配ろうというsmile projectに初めて行った時も、やっている人と意気投合して参加するようになりました。
そこで活動している人に惹かれるというか、自分の好きなことから入って気がついたら何回も参加しているパターンが多いですね。

ボランティアストーリー003-06

この前は福島の被災動物支援をするNPO法人SORAアニマルシェルターへボランティアへ行ってきました。何か福島でもできることないかなって探してたら、知り合いが紹介してくれて。
被災したペットの世話をしている団体なんですが、まだまだたくさん犬がいて、その団体の人は少ない人数で活動をしてて、大変だなって。生き物だからご飯もいるし、散歩もしないといけないし。
でもそういった現状を見ると、これが福島の現状なんだなって感じます

Q. 3月11日はどこにいたんですか?

仙台にいました。自分は震災前から仙台の学校に通ってたんですが家族は福島に住んでいて、震災直後に僕も家族と一緒に母の実家のある新潟に避難しました。
親父兄貴は東京へ、義理姉と甥は秋田の実家、俺と妹と母と弟は新潟、じいちゃんは福島に残ったりと、一時的に家族バラバラになって生活していた時がありました。今思えばかなりのストレスでしたね
原発事故の先が見えない中、自主避難の話になり2012年の春には自分が住んでいた仙台に家族が引っ越す事になりました。

Q. 地元が福島ってことですが、地元に対しての想いはありますか?

昔は福島のことを田舎くさくてあまり好きじゃなかったんです。でも震災が起こって家族一緒に地元で暮らせないってなってから、地元である福島をしっかりと見直したり考えたりする機会が増えた気がします。そうするとやっぱり福島が好きだなって気付きました。こんなに地元のこと好きだったんだなって。なのでいつかは地元福島で何かしたいってのはあります

Q. (話かわって)熊田さんは音楽好きってお聞きしていますが、どんな音楽を聞くんですか?

パンクロックが好きです!
ライブもよく行くんですが、ライブが始まると衝動に駆り立てられて思わず体が動きます!
ずっと好きだったAIR JAMが2011年の夏に復活されるってことで、何としてもいきたかったんだけど、ネットでのチケット詐欺で騙され…。
結局2011年は参加できなくて、なので2012年の東北開催のAIR JAM 2012は絶対参加したいなって思ってたらボランティア募集を見つけたんです。
久しぶりにAIR JAM 2012でボランティアに参加して、好きな音楽も聞けるし、友達もできるし、すごくいい場に参加できたなって思いました。

ボランティアストーリー003-03

熊田さんはその1年後の東北ジャム2013にもボランティアとして参加。たくさんのボランティアと一緒にイベントを盛り上げました。

Q. 今後やっていきたいことはありますか?

僕はラーメン食べるのがすごく好きなので、食べる楽しみをたくさんの人に味わって欲しいと思っています。

ボランティアストーリー003-05

いつものラーメンではなく棒棒(バンバン)店主おすすめの麻婆茄子焼きそばを笑顔で食べる熊田さん。食べることも楽しみだけどお店の方と話をするのも楽しみだと話す。

今仕事している福祉施設の利用者さんってなかなか好きなものを食べることできないから、そういった施設で塩分とかも抑えめだけどしっかり味のある美味しいラーメンを提供できたらなって思ってるんです。屋台みたいな感じで施設を訪問して提供できればと考えています。
そして自分の好きな音楽フェスにもラーメンで出店して、活動を知ってもらいつつ、多くに人に美味しいラーメンを食べて欲しいなって。それが僕の夢です。
ずっと好きなラーメンとこれも音楽が好きで参加してるフェス、そして仕事としてやってる福祉系のすべてが繋がったのが今の夢なんです。

Q. 最後にこれからボランティアに参加する人に何かメッセージをお願いします

好きなことがそこにあるから自然とボランティアに行ってる感じなんですよね。音楽イベントのボランティアなんかは、客でもバイトでもなく作る側になれるっていう誇らしい気持ちになれますし、そこで出会った人達とつながっていくことでどんどん世界が広がっていくなって思います。
ボランティア行くようになって人に対してすごく興味をもつようになったんですよ。
だからこそ余計に新しい出会いが楽しいし、出会った人達といろんなことをやっていけるのがすごく楽しいです。
あとボランティアって響きが好きなんですよね。バイトじゃないし、自分から進んで何かをするってカッコイイなって思うんですよ。

震災のボランティアは、沿岸部の友人にゆるくてもいいから続けていって欲しいと言われたことがあって、自分のできることを長く続けていくのが重要なんだなって自分の中で受け取って、時間があったら人の繋がりでボランティアに参加するようにしています

特別なすごいことをするという感じじゃなくて、自分の周りにあることで、興味があることにまずは参加してみることでいろんなことが始まっていくんだと思います。
最初は自分なんかで役にたつのかなって思ったりしますが、行ってみると楽しくてそんなこと忘れてることが多いですよ。

取材:北村孝之
プロフィール

ボランティアストーリー003-04 熊田久徳さん(24歳)
職業:福祉関係
住まい:宮城県仙台市






トップページボランティアストーリーとは運営団体について記事一覧お問い合わせ

赤い羽根共同募金