ボランティアに行ってできることが増えていく、それが嬉しいんです。

東日本大震災 |
2014年 4月 9日




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「高校生の時は、ボランティアなんてしたことなかったですよ!興味もないし関心もないし、周りにボランティアやってる人がいたのかさえ知らなかったです。」と話す若松さん。そんな若松さんがどうやってボランティアに出会い、現在も活動を続けているのか聞いてみました。

Q.若松さんが、初めてボランティアしたのはいつでしたか?

2012年の夏に宮城で行われた震災関連の音楽イベントで、ゴミブースのボランティアをしたのが最初です。

Q.そのボランティアをしたきっかけ何だったんですか?

僕は、音楽が好きで2011年(大学1年)の夏に音楽フェスに行ったんです。そこでゴミの分別のボランティアをしている人たちがいて。ゴミを分別しているのに、笑顔でお客さんに声をかけたりしていてすごく楽しそうで、フェスも初めてだったのでそういう活動があることも知らなかったし、「なんかかっこいいなー!」って思いました。それで僕もやってみたいなぁ、と漠然と思いました。

Q.そこからどうやってボランティティア情報をみつけたんですか?

最初は、ネットで“仙台でできるボランティア”を探したんですけど、うまく見つけられなくて…。見つけられないうちに、学校が忙しくなったりバイトを始めたり、そこそこ日常生活も充実してきて、ボランティアしたい熱は冷めてしまい、初めて探したときは見つけられませんでした。

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Q.そうだったんですね。その後ボランティアはしたんですか?

2012年の春になって、またフェスにいったときにゴミブースの人たちが気になってまた調べてみました。そしたら夏にも宮城で同じようなボランティア活動があることを知って、やっと活動に参加できました。
でも実際に参加してみると暑いししんどいし辛かったんですけど、グループで活動することがすごく楽しかったし達成感もありました。だからその後も、自分の興味を持ったイベントでボランティア活動をしました。

Q.イベント以外にも沿岸部などにはボランティアに行きましたか?

去年の夏に、ピースボートいしのまきセンターがやってるイマ、ココプロジェクトで石巻の牡鹿半島に1週間漁業支援のボランティアプログラムに参加しました。その時は、牡蠣の殻を剥く作業などをしました。

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Q.実際に沿岸部に行ってみてどうでしたか?

それまでも震災関連のボランティアをしていたし、宮城に住んでいるから震災の被害の状況や復興の状態も知ったつもりでいました。
だけど実際に沿岸部に行って、漁師さんに船で海に連れて行ってもらったり震災の時の話を聞いたりして、最初に海を見たときは、体がゾクゾクっと怖がっている自分がいました。仙台で生活していると、一度は被災した場所けど、街中が大きく変化したわけではなし。やっぱり自分の目で見たり空気に触れないとわからないことがあるんだなと思いました。
あと、漁業支援で集まったボランティアは、年代も出身地も思いも考え方もそれぞれ違っている人たちが集まって、すごく新鮮でした。

Q.活動に参加していて、気持ちの変化とかありました?

震災があって、ボランティアの存在をなんとなく知って、だけど僕は団体行動や共同生活みたいなのが苦手で、一人で行ってみんなで何かをするっていうことにすごく抵抗がありました。でも一人で何でもできるかって言われたらできないし、行動に移す勇気もなくて。
だけど「自分の好きなことを通してなら僕にも何かできるかな」と思ってイベントのボランティアには参加していました。イベントのボランティアに参加してからは、知らない人や違う年代の人と関わるのも怖くなくなったし、みんなで何かをするってことには抵抗どころか面白さも感じるようになりました。だから、石巻にボランティアに行くときは前よりも少しだけ自信を持って参加できたし、その自信が積極的に動くパワーになりました

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Q.苦手なことを克服して、自信に繋がったんですね!

そうですね。今はたくさんの人と接するのは好きだけど、昔は大人も苦手だったし。ゆとり世代とか言われるし、デキる奴がかわいがられるんだ!と思っていました(笑)。
でもボランティアを通して出会った大人は、ちゃんと一人の人間として僕と接してくれました。
それがすごくうれしくて。
かっこいい大人にたくさん出会って、僕も年下にもそうしてあげたいなと思うようになりました。人にやさしくされると、自分も自然と人にやさしくできるようになりました。

Q.ボランティアで出会った人たちとプライベートでも会ったりするんですか?

飲みに行ったりしてますよ!
普通の大学生活を送っていたら、バイトして、同級生と酒飲んで、サークル行く生活だけだったと思うし、違う年代の人たちと気軽に遊んだりできなかったなぁと思います。他にも、スケボー教えてもらったり好きな服の話したり、進路相談したり、趣味も考え方の幅も広がりました

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Q.ボランティアに行っていることは友達に話したりしてますか?

最初はしてたんですけど、僕は高校のときも何にもしてなかったからか、友達に「偽善者だなー」って言われて。
冗談で言われたとしてもすごく嫌でその後は話すのをやめました。
だけど、最近は聞かれたら答えるし、自分がおもしろい経験しているから人にも経験してもらいたいって思うようになって、少しずつまた人に話すようになってきました

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「出会い目的でしょ」とか茶化されることもあるけど、全然気にならなくなりました!大げさだけど、女の子探しにボランティアしに来てもいいじゃんって思うんですよ。
そこに少しでも、地域や人のためになりたいとかっていう気持ちがあれば。
僕自身、実際に友達もたくさんできたし。女の子に出会えるとかじゃなく、たくさんの面白い人たちに出会えてますからね。

Q.震災が起こるまでボランティアに全然興味がなかったのに、いまでも活動を続けている理由は?

理由ってほどの理由は特にないけど、僕は「支援しに行く」というよりはボランティアを通して成長させてもらっているなと思います。
高校生の自分から考えたら「らしくない」ことしてるなぁと思います。だけど自分でも「らしくない」ことをやっているのが面白いし、ボランティアに全然興味がない人にも、自分みたいにやれるきっかけを見つけれたらいいなぁと思います。
できない自分や考えが甘い自分が行ったら迷惑もかけるかもしれないけど、次に繋げていこう!そしてどんなカタチでも人のために、東北のためになれたら嬉しいなって思いながら続けています。

Q.ボランティアになかなかいけない人にメッセージをお願いします!

うーん。僕なんて、最初から沿岸部に行く自信も勇気もなかったです。でも、ボランティアに行くたびにできることが一つずつ増えてって、何かができるようになって、頼りにされると嬉しいし、そして周りも喜んでくれるって純粋に楽しいです
子どもが好きだから子どもにかかわることをお手伝いしに行く。カメラが好きだから、カメラで記録するボランティアに参加する。友達が欲しいからボランティアに行く。
ボランティアは、好きや楽しいだけでは続けられないこともあるけど、自分の好きや楽しいが、何かのためになるって面白いことだなって思うし、きっかけはそういう理由ではじめるのでいいんじゃないかなって思います。

Q.ボランティアをして、なりたい職業とか夢とかって変わりましたか?

地域とか小さいコミュニティで、より地域や人の近くで動く人になりたいなと思います。
仕事としてだけじゃなく、身近な人を想える気持ちや、身近な問題に目を向けて行動に移せるようになりたいです。そういうことって簡単なようで難しいなって思いますし。

Q.これからはどんな活動をしていきたいですか?

今までは、東北でしか活動をしたことがなかったけど、今年の3月は日比谷公園で行われた追悼イベントのボランティアに参加しました。初めて東京でボランティアしたけれど、お客さんと話してみると、「ボランティアしてみたいんだよね」って言ってくれる人がいて、僕も、まだまだ続けていきたいって改めて思いました。今は、ボランティアで出会った仲間たちと、どうやったら仙台をボランティアで盛り上げられるか、いままでボランティアに興味がない人をどうやったら巻き込めるかを考えています。まだまだ準備段階ですけど、これからが楽しみです!仲間も募集してますよ!

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ボランティアってきっかけだと思うんですよね、僕も最初はボランティア探すのやめちゃってしなかったし。でも一つのきっかけで今もこんなに続けていられる。出会ったきっかけを捨てずに活かしてもらいたいなって思います。

取材:田屋 由佳利
プロフィール

ボランティアストーリー009-03 若松 勇希さん(22歳)
職業:大学生
住まい:宮城県仙台市
出身地:青森県






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