してあげるんじゃなく、町の人たちと一緒に学んで楽しんでいます。

東日本大震災 |
2014年 5月 2日




ボランティアストーリー010-01
埼玉から一人で見知らぬ土地の釜石へ。1か月という長い間、釜石で生活をしながら「三陸ひとつなぎ自然学校」で活動をしていた北沢さん。一人で1か月知らない土地に不安はなかったのでしょうか?実際に釜石に行ってみてどうだったのでしょうか?お話を伺ってきました。

Q.いままでボランティアってしたことありましたか?

震災前はしたことありませんでした。
震災から半年後に、家族で岩手の大槌町に行って草むしりのボランティアをしたのが初めてで、大槌には2回ボランティアで行きました。そのあとは、私も普通に仕事をしていたしボランティアはしていませんでした。

Q.それまでも東北には行ったことはありましたか?

行ったことなかったです。東北に友達もいるわけではなかったですし。最初は親が「いこう」と誘ってくれて、それに私はついていく感じでした。

Q.釜石に行こうと思ったきっかけは?

友人がきっかけです!
以前に、三陸ひとつなぎ自然学校さんに高校からの友人が3か月ボランティアに行っていたんです。
自分でもずっと「何かしたいな、また東北に行きたいな」と思っていて、友達が埼玉に帰ってきたときに、釜石で活動をしていた時の話を聞きました。それで私もここなら安心して行けるな。って思ったんです。

Q.震災から半年経ったときに比べて、3年が経った今の被災地をどう思いますか?

最初に大槌に行ったときは、がれきは減っていたけれど雑草がたくさん生えていて何にもないな、という印象を受けました。
だけど今回釜石に来てみて、町に活気がでているなぁと感じました。すべてがもとに戻ったわけじゃないし何もないところはあるけれど、仕事が少しずつだけど戻ってきたり、町の人たちが頑張りたいとしている姿が印象的でした。

Q.実際に、三陸ひとつなぎ自然学校さんではどんな活動をしていますか?

いまはワカメの収穫に時期なので、ワカメ漁師さんのところに行って作業をしています。
具体的には、漁師さんが海からとってきたワカメを受け取って、ゆでて冷やして塩漬けしてワカメ袋詰めしてという一連の作業をほぼ毎日しています。力仕事もあるので大変だけど、面白いですよ!

ボランティアストーリー010-03

普段食べているワカメがこんなに手間をかけて食卓に並んでいるのだと思うと、ワカメを見る目が変わりました!もっと感謝して海のものを食べようって思いました。
お世話になっている漁師さんは家族でやっているのでアットホームで親しみやすいです。
漁師さんのお手伝い以外のも、放課後子どもクラブという活動や、イベントがあればお手伝いに行ったりいろんなことをさせてもらっています。

Q.放課後子どもクラブの活動はどうですか?

震災後、子どもたちの遊び場が少なくなって、いま遊べるのは土手とか仮設なんです。
だけど、土手で遊ぶときは危ないことも多いから見守らなければならないし、仮設の集会所では、すぐ隣には人が住んでいるから思いっきり遊べなくて。
そうゆう子どもたちの現実も目にすることができました。

ボランティアストーリー010-04

Q.震災から3年経ちますが、実際に東北に来てみてまだまだボランティアは必要だと思いますか?

私は必要だなって思います。
今のボランティアってなにやるの?って思っている人もいるんですけど、被災地は全体的に人が足りてないなって感じます。もっと、人がいれば、子どもたちをもっと遊ばせられたり、ワカメの作業だって人が増えて早く終わればもっと違うこともできるなって思います。
ボランティアが来て、その人がまた他の人を連れてきて、ボランティアじゃなくても外の人が観光にでも来てくれたら、地域ももっと活性化すると思います。

Q.北沢さんはボランティアを選ぼうとしたときどうやって調べますか?

最初は「東北 ボランティア」みたいな感じでインターネットで検索かけました。でも莫大な量の情報で…。
私は、具体的に「コレがしたい!!」と思ってボランティアを探していなかったし、検索してもどれに行けばいいか決められませんでした。
最初にボランティアに行った時も両親に誘われたし、今回も友達に話を聞いて決めたけれど、改めて検索するとHPがちゃんとしていたりボランティアの情報がちゃんと載っていると安心してボランティアに行くことができました。

Q.ボランティアに行く前は不安とかありましたか?

もちろんありましたよ。私はいままで埼玉から一度も出たことなくて、実家暮らしだし。こんな私が一人で知らない土地に行って大丈夫かな?っては思いました。
だけど、友達から様子は聞いていたしひとまずやってみよう!って思っていきました。

Q.今回は、1か月でしたが、またボランティアしたいですか?

したいです!!最初は「1か月かぁ」と思っていたけれど、いざ来てみると、すごく短く感じるし、もう帰らなればならないのが寂しいです。
知らない土地だからこそもっと知りたいし、もっと色んなことをしてみたいって思いました
埼玉は海がないので、海の近くに住むというだけでも面白いし、どこか行っても知り合いがいて挨拶したりするのも楽しいです。
作業がない休みの日は、釜石市内を自分で回って1人旅してます!

ボランティアストーリー010-05

Q.最後に、ボランティアに行ってみたいなって思っている人にメッセージをお願いします

私は、何かしてあげたいっていう奉仕的な気持ちでボランティアしてるというよりは、地域の人と一緒に学んで育っている感じです。行ってみたい、楽しみたい、理解を深めたい
っていう気持ちでボランティアに臨めるのは、三陸ひとつなぎ自然学校さんから学んだことでもあります。
本当に、来てみないともったいないと思います!とにかく行けば何か始まるし、いろいろ考える前にいかないとわからないことがここにはたくさんありますよ!

取材:田屋 由佳利
プロフィール

ボランティアストーリー010-06 北沢 奏子さん(25歳)
職業:休職中
住まい:埼玉県






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