東北に来てほしい。まちを好きになってリピーターが増えたらいいなって思います。

東日本大震災 |
2015年 6月 19日




ボランティアストーリー020-01

高校3年生の丹菊さん。大きな体に反して(!?)優しく丁寧な言葉で一生懸命取材を受けてくれました。丹菊さんからは何度も「学び」「感謝」という言葉が聞かれました。
自分のバイト代で東京からバスに乗り南三陸へ。その回数は10回以上だそうです。
継続的に南三陸を訪れる理由、まちの変化、ボランティア活動の変化などを聞いてきました。

Q.初めてボランティアに参加したきっかけはなんですか?

両親に勧められたのがきっかけです。
最初に参加したのは2013年の1月頃です。
僕は幼いころからずっと野球をやっていて、野球のために仙台の高校に入学したんです。だけど体を壊してしまい、野球を辞めて高校2年生になる時に東京に戻り地元の高校に転入しました。
入学試験も終わりひと段落した時に「暇があるならボランティアしてきたら?」って言われました。

Q.ボランティアはどうやって選んだんですか?

親と相談しながらインターネットで検索しました。
初めて参加したのも鈴木さん(東北ファミリアhttp://www.tohoku-familiar.com/) のボランティアバスでした。
HPで紹介されている内容とか文章を見て、僕にも参加できるかなと思い参加を決めました。

Q.両親に勧められてボランティアに対して抵抗はなかったですか?

1年間仙台にいて友達もいるし、東北には思い入れがあったので抵抗はなかったです。
僕はずっと野球ばかりでボランティアをしたことがなかったし、ボランティアが魅力的なものに思えました。
ただ…。抵抗なく申し込んだんですがバスに乗ったら「何の役にも立たないかもしれない」と思って帰りたくなったのが正直なところです。
だけど南三陸に着いて代表の鈴木さんが「自分たちがやっていることはちっぽけで役に立っているかわからないかもしれない。けれどここにくるだけで7割はボランティア活動は成立しているんです。バスが定期的に南三陸にくることで地元の人はまた来てくれた。って励みになるんです」ということをおっしゃっていて、その言葉がすごく心に響きました。
何の役に立たないかもしれない。と怖かったけれど、少し気が楽になりました。

Q.今まで何回位ボランティアに参加していますか?

10回以上は来てます。そのほとんどが南三陸町での活動です。

Q.月1回のペースですね!継続的に来ている理由を教えてください。

見知らぬ人同士でボランティアバスに乗りこむけれど、「東北のために、南三陸のために」とみんな同じような気持ちを持っていて。その気持ち一つで繋がって一緒に活動できることもすごく面白いです。
僕は東京生まれ東京育ちなので都会にいてはできない経験をさせてもらっていますし、学ぶことがたくさんあります!

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Q.具合的にどんなことを学びましたか?

そうですねぇ。人に感謝する心ですかね。
「ボランティアって感謝される側」なんじゃないかと一般的には思われるかもしれません。
最初の頃僕も「震災の手助けになればいいな。元気を与えられれば。」と思っていました。だけど、参加の回数を重ねるごとにその考え方は変わっていきました。
地元の方やボランティアに参加している人から色んな話を聞けたり、代表の鈴木さんからはボランティアのことだけでなく人間性みたいなことを教えてもらえるんです。
そういうことがすごく大きくて、感謝する心を忘れないようにしています。
僕はコミュニケーション能力がなかったので、年配の方と話すとすごく勉強になります。
友達に「丹菊は小さいことによく気づくね。」って褒められたことがあって、そういうことに気付けるようになったのもボランティアのおかげかな。と思っています。

Q.継続的に参加していてまちやボランティア活動の変化はありますか?

まちへの印象は「何もなくなった」ということですかね。
僕が最初に来たときは、まだ瓦礫が残っていたりと震災の後が残っていたんですけど、かさ上げ工事が始まり、様々なものが撤去され震災を伝えるものがなくなってしまったように思います。
だけど、震災当時のものが残っていると、地元の人の中には震災の時を思い出し辛い気持ちになってしまう人もいるみたいなので、残すことがいいことではないし難しいですけどね。

ボランティアストーリー020-05

ボランティア活動は、がれき撤去から今は地域に密着した活動になっています。
漁師さんたちが早く元の状態に戻れるように漁業支援をしたり農業支援をしたり、この前もテレビでやっていましたが「復興期」になっているのだと実感しています。

Q.今後もボランティアを続けていきたいですか?

今は高校3年生で受験もあるし僕自身も忙しくなりそうだけど、求められる限りは続けていきたいです。
僕はこの南三陸という町が素敵で、大好きなんです。
ボランティアをするために南三陸にきているというよりは、「南三陸に行きたいしじゃあボランティアしよう!」という感じに変わってきました。

ボランティアストーリー020-04

Q.今後やってみたいことはありますか?

いつか友達と一緒に南三陸を訪れたいと思います。
ボランティアをしていることを友達に言うと「すごいね」って言われるけど、「すごいね」で終わらせたくないので「行ってみない?」と必ず誘うようにしています。
あとは大学生になったら長期で活動をしてみたいです。
数日だけだとできることや行けるとこも限られてしまうので、もっと東北の色んなことを見てみたいし、ずっとお世話になっている東北ファミリアさんの活動にももう少し深くかかわってみたいです。

Q.これを読んでいる人へメッセージをお願いします

もし東北に来たことがないのなら、一度現地にきて自分の目や心で何かを感じてもらいたいです。都会では体験できないことが体験できますよ!
たまにテレビで震災のことが流れていても、行ったことのない場所の映像を見てもなかなか実感がわかないと思うんですよね。やっぱり1回来てみたほうがテレビ番組一つでも感じた方が変わってくると思います。
南三陸の魅力は、心が温かい人がたくさんいるし、自然も豊かです。まちを好きになってリピーターが増えたらいいなと思います。

最後にボランティア受け入れ先の東北ファミリアの鈴木さんから丹菊さんへメッセージ

彼は、バイトしてお金が貯まると南三陸にボランティアに来ます、毎回一緒になるボランティアの方々が「日本もこんな若者がいるなら安心だ」と関心しきりです。
まだまだお手伝いが色々とある被災地ですが、彼のお手伝い先はみんな笑顔になっていただけます、寡黙な彼ですが、黙々とお手伝いをして、被災地の方々はとても喜んでいただけます。
彼にも伝えましたが、「被災地は日本であり、被災者は日本人である」この思いを受け止めたくれて東北に寄り添って、まだ被災地に来たことの無い方々への無言のアピールをしていてくれます。
最近は学生の方々が多くボランティアに参加してくれます、もっともっと素晴らしい東北を見てもらい、ボランティアだけでなく暖かな人に会いに来て下さい。

取材:田屋 由佳利
プロフィール

ボランティアストーリー020-06 丹菊 龍也さん(18歳)
職業:高校3年生
住まい:東京都
出身地:東京都






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