やらない後悔より、やった後悔の方がいい。って思うんです。

東日本大震災 |
2014年 12月 29日




ボランティアストーリー017-01

「ボランティアを始めたころは、ボランティアを難く考えて活動に参加していました」と話す伊東さんですが、今は「楽しんで」活動に参加しているようです。遊びではできないボランティアを「楽しむ」というのはどういうことなのでしょうか。そして、どんな心境の変化があり、楽しんで活動を続けているのでしょうか。お話を伺ってきました。

Q.伊東さんがボランティアを始めたきっかけを教えてください。

大学2年生になろうとする春休みに東日本大震災があって、震災に対して「何かしたい」という気持ちはずっとあったんですけど1年間は特に何もしていませんでした。
大学のボランティアサークルに入ったら何かできるじゃないかと思って3年生の時にサークルに入って、活動したのが初めてのボランティアでしたね。

Q.今までどんなボランティア活動に参加していたんですか?

初めて行ったのは、仙台市若林区で活動しているRerootsさん(http://reroots.nomaki.jp/)の活動に参加した時です。
当時は秋田の大学に通っていたので、秋田からサークルの仲間とマイクロバスで仙台に行って、畑のがれき撤去などをしました。4年生の春くらいまで何度か行かせてもらいました。あとはサークルで、気仙沼市の仮設住宅に住んでる方へ炊き出しや工作教室を開いたりする企画をして活動しました。

Q.サークル以外でもボランティアをしていましたか?

イベント系のボランティアにいくつか活動しましたよ。あとは、サークルの活動がきっかけで、福島の子供がいる家族を秋田に呼んで保養キャンプをしているんですけど、それには社会人になった今年もボランティアとして参加しました。毎年参加していると子供の成長が見れるので面白いし、顔を覚えてもらえて嬉しいです!
最近だと、会社で募集していた富士山の清掃のボランティアにも参加しましたね。

Q.サークルでボランティアに参加するのと、一人で参加するのとは違いはありますか?

サークルでやるとお金は大学に少し補助して貰えるんですけど、大学の名前を背負っている部分もあるし、しがらみみたいなのが少なからずありますね。
仲間もいるから参加はしやすいし、ボランティアの入り口としてはいいかもしれません。
サークル以外で活動すると、自分でやりたい活動を選べるし新しい仲間にも出会うことができます。

Q.ボランティアをする中で印象に残っていることってありますか?

2012年の夏に音楽イベントのボランティアに参加したんですけど、その時にスタッフの方が最初の挨拶で「ボランティアには自主性という意味があるんです。みんなはバイトではなくボランティアなので、自主的に動いてほしいし、活動の中で自らこのイベントを楽しんでもらいたいです!」というような内容を話されたんです。
その言葉がすごく印象に残っています。それからボランティアに対する姿勢や考え方も変わっていった気がします。

Q.具体的にどんな心境の変化がありましたか?

最初のころは、「やらなきゃいけない」と思ってたし、活動の中でふざけている人がいると嫌だなっても思っていたんです。今よりもボランティアを難く考えていましたね。
その話を聞いてからは、自分が楽しんでやることが大切だと思っています。
ボランティアは『誰にでも出来て、楽しめるものだ』っていう考え方になりました。

Q.ボランティアをするようになって普段の行動も変わりましたか?

就職活動をしているときもそうだし、今も強く思うことは「やらない後悔よりも、やって後悔したほうがいい」ってことです。
昔は、やってみたいなって思っても、色々考えちゃって行動に移せなかったんです。今はとりあえずやってみよう!って思えるようになりました。

Q.やって後悔した事ってありますか?

…そう考えると、ないですね。笑
ボランティアをするようになって、活発になったし、ポジティブになりました。
活動をしていくことが自信になっていきます。

ボランティアストーリー017-04

Q.色々なボランティア情報があると思うんですけど、参加しやすい活動ってありますか?

募集情報の、活動内容が具体的だったり、行き方や宿泊所についても親切に掲載されているといいですね。あと僕の場合は、少人数の方が人とちゃんと会話ができるので少人数の方が好きなんです。なので募集人数についても大事な情報です。
ブログとかSNSが定期的に更新されていると活動の様子が見えるので、安心して参加できるなと思います。

Q.これからボランティアに挑戦してみようと思っている人にメッセージをお願いします。

まずは難く思わないで、気軽に参加してほしいです。合わないと思ったらその活動はやめてもいいし、遠くに行けないならその地域でできることか、災害が起きたら募金でもいいと思うし。
「自主的に」ということが大事だと思うので、自分が「やりたい、やろう!」と思ったことをやるということがボランティアとして成り立っているんだと思います。

Q.ボランティアをする魅力ってどんなことでしょうか?

人に出会えることですかね。人の笑顔が見れたり、「ありがとう」って言ってもらえることがすごく嬉しいんです。
あとイベントのボランティアだと活動が終わった後に、打ち上げや飲み会とかが企画される時があるんですけど、いろんな人の考えとかを聞けるし、人と関係ができるので面白いしわくわくします。

ボランティアストーリー017-03

僕は、宮城で生まれ育ったけれど、県内でも行ったことないところってたくさんあるんですよね。
ボランティアをすると、行ったことのない地域や場所に行くきっかけにもなります。
訪れた地域で観光したり、その地域のおいしいものを食べたりするのも楽しいんです。
現地に行って活動してわかることや感じることも絶対ありますし。
僕が楽しいって思って活動したことが、少しでも人の為になっているなら嬉しいです

Q.今後挑戦してみたいことはありますか?

最近は、仲間を通じて自然に情報が集まって参加するっていう感じだったので、また自分でボランティア活動を見つけて新しい活動に参加したいなと思っています。
あとは、ボランティアリーダーみたいに人をまとめることもしてみたいです。
本当は、人をまとめることはすっごく苦手なんですけど…。僕がよく参加している活動のリーダーたちは、もちろん大変なんだろうけど楽しそうだな、って印象があって。
リーダーをすることで、また出会える人も増えそうだし、見えてくることもある気がします。
やっぱり、地元の宮城が元気になってほしいので、僕もまだまだ活動していきたいです!

取材:田屋 由佳利
プロフィール

ボランティアストーリー017-05 伊東 貴志さん(23歳)
職業:会社員
住まい:宮城県仙台市



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